ある日の午後、いつものように洗濯機を回し、脱水が始まった途端、私は思わずリビングのソファから飛び上がりました。キッチンの方から「ガタガタガタガタ!」という尋常ではない大きな音が響いてきたからです。まるで何かが壊れるような、恐ろしい音でした。急いで洗濯機のある場所へ向かうと、そこには激しく揺れる洗濯機が。床に擦れるような音も混じり、このままでは本当に壊れてしまうのではないかとパニックに陥りました。 慌てて電源ボタンを押し、洗濯機を停止させました。フタを開けて中を見てみると、中身は数枚のバスタオルとジーンズが数本。特に多い量だとは思わなかったのですが、どうやら洗濯物が片寄ってしまっていたようでした。私はすぐに洗濯物を均等にならし直してから、もう一度脱水ボタンを押しました。しかし、結果は同じ。「ガタガタガタガタ!」という音と共に、再び洗濯機は激しく揺れ始めました。 「これは何かおかしい…」と思い、今度は洗濯機の中を隅々まで確認することにしました。念のため、電源コードを抜いてから洗濯槽の底を覗き込み、パルセーター(洗濯槽の底にある回転羽根)の隙間を指で探ってみました。すると、指先に硬いものが触れる感触が。「まさか」と思いながら隙間をよく見てみると、そこには子供が遊んでいた小さなおもちゃのプラスチック片が挟まっているではありませんか。 それが原因だと確信し、なんとかそのプラスチック片を取り除いてから、三度目の脱水を試みました。するとどうでしょう。あんなにうるさかった異音は消え、洗濯機は普段通りに静かに脱水を始めたのです。その瞬間、心底ホッとしました。 この一件で学んだのは、洗濯機の異音は意外なところに原因が隠れていることがあるということ、そして、すぐにパニックにならず冷静に原因を探すことの重要性です。あのまま無理に脱水を続けていたら、本当に洗濯機が壊れてしまっていたかもしれません。これからは、洗濯物を入れる前に必ずポケットの中身を確認し、もし異音がしたら、まずは簡単な原因から確認するようにしようと心に誓いました。洗濯機が発するサインを見逃さないことの大切さを痛感した、忘れられない出来事でした。
まさか洗濯機が?脱水時の異音トラブル体験談